今回は気付かぬうちに悪影響を及ぼす『外反母趾』についてご案内致します。
まず外反母趾(がいはんぼし)とは、足の親指が内側に曲がり、第二趾(隣の指)に重なってしまう症状です。
この状態が進行すると、いくつかの危険や問題が発生する可能性があります。
外反母趾は高い確率で偏平足を合併していますが、偏平足によってアーチが下がる(土踏まずが潰れる)と体重を支えにくくなり、片足立ちやつま先立ちが困難になります。
さらに、歩行バランスが悪くなることで、姿勢も悪くなってしまいます。
外反母趾は母趾の変形によって歩行能力が低下し、身体のバランスが崩れるため、膝や股関節、腰の不調・痛みの原因となることも少なくありません。
それによって転倒リスクも高まることになります。
また、外反母趾は指が曲がり始める初期の頃に痛みが強く、ある程度変形が進むと痛みがなくなるケースが多いため、ついつい放置されがちです。
ではどのようにしたら予防できるのでしょうか。
【予防策】
①爪先が窮屈なシューズを履かない
②裸足で生活する時間をつくる
③足の指を広げる運動を行う(手を使って指を広げても良いでしょう)
④足首のストレッチ
⑤タオルを足の指で手繰り寄せる運動の実施(タオルギャザー)
女性やデスクワークが多い方は特に発症しやすい環境にあるため、日々の生活で予防してみてはいかがでしょうか。